「陸軍特別攻撃隊の真実 只一筋に征く」
この本はネットで購入したのですが(古本)
最初に見た時、一瞬ためらいました。
イメージ的に黒いバスに乗ってる人達と一緒みたいな・・・。
(黒いバスに乗ってる方々の9割は日本人ではないそうです・・・)
でも「只一筋に征く」という題字が
17歳で亡くなった荒木幸雄さんの書いたものと知り
これは手に取ってみたい、と思い購入しました。
万世特攻平和祈念館の名誉館長さんが監修された本で
写真が多く掲載されていて分かりやすかったです。
特攻隊は、飛行機でアメリカの軍艦に体当たりしたものだけと思っていたのですが
魚雷を改造して人が乗れるようにしたり、ボートに爆弾を乗せていったり
またB29にもぶつかっていった特攻もあったそうです。
初めて知りました・・・。
この本にも紹介されている穴澤利夫さん(23歳)の手紙を紹介します。
(前略)
婚約をしてあった男性として、散っていく男子として
女性であるあなたに少し言って征きたい
あなたの幸せを希う以外に何物もない
徒に過去の小義に拘るなかれ あなたは過去に生きるのではない
勇気をもって過去を忘れ、将来に新活面を見出すこと
あなたは今後の一時一時の現実の中に生きるのだ
穴澤は現実の世界にはもう存在しない
極めて抽象的に流れたかも知れぬが、
将来生起する具体的な場面場面に活かしてくれるよう
自分勝手な一方的な言葉ではないつもりである
純客観的な立場に立って言うのである
当地は既に桜も散り果てた 大好きな嫩葉(わかば)の候が此処へは直に訪れることだろう
今更何を言うかと自分でも考えるが、ちょっぴり欲を言ってみたい
一、読みたい本
「万葉」「句集」「道程」「一点鐘」「故郷」
二、観たい画
ラファエル「聖母子像」芳崖「悲母観音」
三、智恵子 会いたい、話したい、無性に
今後は明るく朗らかに
自分も負けずに 朗らかに笑って征く
利夫
智恵子様
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