「ぼくらの死生観ー英霊の渇く島に問う」青山繁晴
硫黄島、ご存知ですか?
「いおうとう」と読みます。
アメリカが間違って「いおうじま」と読んだので、
そちらが定着してしまったそうです・・・。
クリントイーストウッドが監督した映画に
「硫黄島からの手紙」というのがありました。(観てないですが)
私が硫黄島という名前を聞いたことがあるのは、そのくらい。
そして最近、大東亜戦争の事を知るにつれ、
オットが持っていた栗林忠道中将の本を1冊読みました。
硫黄島は一般人は入れません。
今は自衛隊の基地になっています。
そんな中、民間人としてだたひとり、島に入る許可を取り
戦争の痕跡を見て回ったのが青山さんです。
この本は、硫黄島の事を中心に講演なさった時の本です。
沖縄戦のこと、福島原発の事にも少しふれています。
今まで知らなかった事が書かれてあって目から鱗でした。
とてもわかりやすくて、新書にしては厚いですが、いっきに読みました。
そして涙しました。
硫黄島の戦いには、2万1千人の軍人が島に渡りました。
(職業軍人は千人くらいで、ほとんどが一般の人が軍人として参加)
民間人は別の島や、東京に避難させました。
アメリカは5日で奪えるだろうと思っていたそうですが
36日間、戦い抜きました。
女性と子どもを守るために。
そしてほとんどの方が亡くなりました。
今もなお、1万人以上の方のご遺骨が島に残されたままです。
どうかこの本を手に取って下さい。
多くの方の目にとまりますように。
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