「ぼくらの祖国」「危機にこそぼくらは甦る」青山繁晴(著)
「ぼくらの祖国」は「ぼくらの死生観」とほぼ同じ内容+メタンハイドレートについて。
メタンハイドレート、早く実用化されればいいのに。
自前の資源ができるかもしれない。原発も要らなくなるでしょうし
でも既得権益を守る勢力というのが、どこにもあるのですね
青山さんは大学で教えてもいるのですが、
学生に「祖国」について考えてもらう時間をとっているそうです。
返ってくる答えは、「祖国という言葉は知っているし、日本の事を指すのだろうけど、
どういう風に考えたらいいのか分からない」といった答えが大半だそうです。
青山さんは、共同通信の記者をしていて、海外に出る事が多く、
海外に出て初めて「祖国」を意識したのだそう。
「祖国とは何か」日本以外の国では教育するのが普通だそうで・・・。
今の日本だと、右翼とか言われてしまうんでしょうね。
でも、それってやっぱり変な事だと思います。
「危機こそぼくらは甦る」
「ぼくらの祖国」の続編です。こちらは憲法について多くのページを使っています。
1945年から1952年まで、日本はアメリカに占領されていました。
その間、メイド・イン・ジャパンでは姿を消し
代りにメイド・イン・オキュパイド・ジャパンになりました。
(オキュパイド=占領する)
(私はこの辺り、軽いショックを受けました。現にそうだったんだなと・・・)
日本国憲法が敗戦後、アメリカによって1週間くらいで作られたことは
別の本で知っていましたが、
国立国会図書館にGHQから渡された英文の原案があり、
この資料は満18歳以上ならだれでも国会図書館でコピーを手に入れられる事を
青山さんの本で初めて知りました。
青山さんは英語が堪能です。
詳しくこの英文を説明されています。
日本国憲法の前文は、GHQの英文をほぼそのまま直訳してあること。
本文においては英文を約するにあたり、国民に受け入れやすいようにしたのであろう、
という箇所を青山さんが指摘しておられます。
(当時、内閣総理大臣だった幣原さんは外交官出身で、英語も堪能。)
例:日本国憲法「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」
英文直訳「どんな陸軍も海軍も空軍も、あるいはその他の潜在戦力も決して承認されない」
そして、戦争で勝った国が負けた国の法律をいじってはいけない、という国際法がある事も
初めてしりました。(ハーグ陸戦条約)
アメリカは、非戦闘員を攻撃してはならないという国際法も大々的に破り、
法律を変えてはいけないという国際法も無視して、
日本の憲法をかえてしまったということです。
この事実をどれくらいの方が知っているのか。
政治家がどのくらい知っているのか。
日本国憲法を一字一句変えてはならないという考えは、どこからきたのか。
「平和」を掲げる人たちの後ろに何があるのか、一歩引いて見る目が必要だなと思います。
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