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「華のときは悲しみのとき」相星雅子(著)

図書館で借りてきました。
1992年発行なので、25年前に出た本ですね。

著者は鹿児島市在住で、晩年のトメさんに何度も会いに行き
取材を重ねました。
お孫さんの書かれた本とは、また違うトメさんを知ることができました。

トメさんには2人の娘さんがいらっしゃったのですが
なんと養女でした。
(おふたりは、本当の姉妹)
奥さんに先立たれ、幼い子を抱えている若い父親の事を知り
おふたりを養女にされたそうです。
トメさんは、取材時、娘さん達のために、それを認めようとしなかったそうですが・・・。
トメさんの懐の大きさに、改めてびっくりさせられました。

そして富谷食堂は、マイナスだったようです。
たくさんの人々が訪れるので、薄利ではありつつも
経営は大丈夫だったのだろうと思っていましたが・・・。
お店の経営というより、トメさんが慰霊のためにどんどん使っていたから、
のようです。
ご遺族から、灯篭を建ててほしいと現金が送られてきた時、
足りない分をトメさんが出したり、少しでもいいものをと
高い灯篭を作ったり。
ご家族からも、そこまでしないといけないの?と言われたそうです。
(とがめるというより、あきらめ半分みたいな感じで)
でもトメさんは、してあげたかったんでしょうね。
そんなお母さんが好きだったと、娘さんの言葉もありました。

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