「いのちと放射能」
私はグリーンコープに入っていて、
週一、食材を配達してもらっている。
たまに本のカタログがあり、
会員は1割引きで購入できるので
読みたいなと思ったら、よく注文している。
今回の本もそう。
「いのちと放射能」柳澤恵子(著)
放射能が人に与える影響を、やさしく説明してくれています。
人の細胞のDNAは、4種類の分子が30億個連なった物なんだそう。
(小説の1万冊に相当する文字数なんだそう・・・)
もう、分子という言葉だけで挫折しそう・・・
DNAに4種類の文字で並んだ情報を
RNAという分子で読み取り、タンパク質という分子に写し取られる。
(タンパク質・・・アミノ酸が連なってできた分子。
人のからだを構成している主な分子。)
で、このアミノ酸の並び順を決めているのがDNA。
放射能をあびると、この並び順が途中で切れたり、
間違ったりするらしい。(突然変異という)
損傷を受けた細胞がすぐに死んでしまう時は
それほど問題ではなく、
その細胞が傷をもったまま増えていくと問題が起きる。
毎日、細胞は作られていくのだから。
だから、大人よりも細胞分裂の働きが多い子供の方が影響が深刻。
「文庫版への長いあとがき」では、
現在の原子力発電、六ヶ所村再処理工場の事が書いてある。
再処理工場・・・使用済み燃料を切り刻み、
硝酸溶液のなかに溶かし、使用済み燃料のなかにあるウラン(94%)、
プルトニウム(1%)、核分裂生成物(5%)を分けて取り出すための施設。
(想像つかない・・・うー)
↑の目的はプルトニウム(1%)を取り出すこと。
この工程で、ガス状の放射能物質が大気、海洋中に放出される。
(はじめは回収装置をつける予定だったが、
回収しても固定化する事ができないため、装置はつけないらしい)
再処理工場は「原発1年分の放射能を1日で出す」と言われている。
そして原子力発電所では、施設の運転による公衆の被ばくについて
年間0.05ミリシーベルト以下を目標とすることが
指針で定められている。
(このシーベルトというのも、実感わかないが)
再処理工場では線量を定める指針はなく
「合理的に達成できるかぎり低い」ことが求められているだけ・・・。
放射能の寿命は何万年もあるらしい・・・。
そんな危険なものなのに、なぜ使わなければいけないんだろう。
放射能を大気、海中に放出するとどうなるのか、
想像できないんだろうか・・・。
再処理工場の近くに、自分の家族や友達がいたら・・・と思えないんだろうか。
私たち人間は、自然にある物を利用して
様々な物を作ってきた。
だからといって、人は細胞を作る事はできない。
木を作る事はできない。育てる事はできても。
この前の日曜日、夢の扉という番組を見た。
26歳の大学院生が、振動を電気に変えるシステムを開発しているという。
来年あたり、テレビのリモコンから電池が消えるらしい
原発にそそぐ莫大なお金を、こういった研究に使えないんだろうか。
想像力って大事だな。
そう考えてたら、ジョン・レノンの「イマジン」が
頭に流れてきた。
この人のすごさをじわっと感じた。
なるほど、、、。大学で習った知識で、何とか理解出来ました。
放射能の問題は、もうずっと昔から言われていますが、あまり、進歩を感じないですね、、、。
「チェルノブイリ原発事故」で、原発の怖さを充分、世界中、理解しているはずなのに、、、ですね。
結局、目の前の「便利・快適・利益」で解決されてしまう事が、多すぎる、と実感します。
>想像力って大事だな。
そう考えてたら、ジョン・レノンの「イマジン」が
頭に流れてきた。
この人のすごさをじわっと感じた。
「イマジン」、僕も好きでした。「世界中の人達を想像してみて下さい」という歌詞、、、英語の勉強にもなりました。あの時代に、あれだけの想像力がある、、、やはり天才だと思います。
これからの、子供達には、創造性・想像性、豊かになって欲しいですね!
投稿: かず | 2008年2月 7日 (木) 19:01
☆彡 かずさん
肉眼では見えない世界をイメージするのって
ムズカシイですよね・・・
でも放射能の事は、人ごとではないから
もっと詳しく知りたいと思います。
「イマジン」、私は「想像してごらん、天国はないんだ」というところが好きですね。
(こんな感じの意訳だったような)
理想郷を夢見て終わるんじゃなくて、
「今」を天国にしていこうよって感じでしょうか。
投稿: ねこみち | 2008年2月 7日 (木) 21:41