「放射能汚染の現実を超えて」,「まだ、まにあうのなら」
小出先生が、チェルノブイリ原発事故後に出版された本の復刻版を読みました。
「放射能汚染の現実を超えて」
チェルノブイリの事故の前から、
大気圏での水爆実験が400回以上も行われていて
すでに地球は放射能で汚染されていた事を知りました。
そして、さらにチェルノブイリ原発事故で
汚染が広がり、当時、日本でも母乳からも放射能が検出されました。
全然知らなかったな・・・。
1986年、私は中学生で、
ソ連で爆発事故があったんだ、大変だな、くらいの認識で。
うちの親も頓着なかったんでしょうね~。
放射能について話した記憶はないです。
印象的だったのは、小出先生は、
汚染された食物を避けずに食べ続けているという事。
子供さんには汚染がひどい物は与えてこなかったそうですが、
汚染は大人たちが責任を持たなくては、と。
汚染食品を避ければ、第3世界にその食品が回る可能性があり、
原発になんら関係ない人達へ、汚染食品を押し付けかねないと。
3.11から、もう3ヶ月過ぎました。
いまだ、どんどん放射能が出ている状態で・・・。
これから、どう放射能と向き合って生きていくかなんだなと思います。
この本の冒頭に、スリーマイル島原発事故後の様子が書いてあります。
破壊された燃料の取り出し作業が始まった時、
圧力容器の中には、微生物、バクテリア、菌類、藻類が繁茂していたそうです。
人間であれば1分以内に死んでしまうくらいの放射線が飛び交っている中で。
作業の邪魔になるので、過酸化水素を投入して殺したところ、
何度も復活して、作業の妨害になったそうです。
人間がいなくなったとしても、生命は絶える事はないようです。
放射能汚染によって、人間がいなくなった地球。
起こりうる可能性は、なきにしもあらず、ですね・・・。
もう1冊、Oさんにいただいた「まだ、まにあうのなら」。
「まだ、まにあうのなら-私の書いた一番長い手紙」
私がいただいたのは、チェルノブイリ原発事故後すぐの、
1987年に出版されたのです。
(リンクしてある本の前に出版されたのですね)
チェルノブイリ原発事故をきっかけに、福岡の主婦の方が
原発について勉強して、これはもう、とんでもない事だと知り、
原子力発電、放射能の危険性について、
わかりやすい文章で訴えておられます。
50万部、読まれているそうです。
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