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特攻隊員の柴田さんと安部さんが黒島に不時着し、
安部さんは小舟で命懸けで本土に戻り、再度、特攻出撃。
沖縄に向かう途中、火傷を負って重傷だった柴田さんの元に
薬の入った箱を落としていったという実話があります。
(別の本で知っていました)
柴田さんと安部さんの他にも不時着した隊員がいて
その若者たちと黒島の人たちとの交流を詳しく取材し本にされたものです。
とても読みやすくて、一気に読みました。
著者は本を完成させることなく、病に倒れ
その後、奥様が後を継いで、本を出版されたそうです。
著者の小林さんが、
ただのお涙ちょうだいの話にしたくない、
ただの戦争反対の話にしたくないんだと
まさに命を懸けて作り上げた作品でした。
私は特攻隊の方とお会いしたことはありませんが
小林さんの気持ちに共感します。
私がなぜこんなにも戦争の事を調べているのか。
元々、がんこな性格ではありますが
やはり、心の片鱗を感じてしまったからだと思うのです。
命をかけていく人の心を感じるなど、おこがましい事だとは思いますが
その方たちは、私たちの未来を思って逝かれたのです。
ある映画で小学生の男の子が特攻隊員の青年に向かって
「自分も大きくなったら特攻隊になるんだ」と言いました。
青年の答えは、「君らが行かなくていいように、僕らが行くんだよ」でした。
そういう気持ちで戦場に向かわれた多くの方に、
私たちは守られているのだと思うのです。
人吉に高木惣吉記念館というところがあります。
高木惣吉さんは、戦時中、終戦工作を秘密裏に行っていた方です。
著者の川越さんは、高木惣吉さんの親戚で
今は重男さんの娘さんが記念館を管理されています。
この本は重男さんが高木惣吉さんの事を「週刊ひとよし」に連載されてたものを
本にまとめたものです。
名前がたくさん出てくるので、読むのは大変そうだな~と思いつつ(覚えきれない)
とにかく話の筋だけでも、と思って読みました。
読み始めると、どんどん引き込まれて、思ってたより早く読み終えることができました。
東条英機内閣を倒すため、東条英機暗殺計画まであり実行直前であった事、
終戦後、敗戦を受け入れきれず暴走してしまった隊があった事など、
なかなか知ることのできない内容で緊張感をもって読みました。
本当に大変な時代だったと思います。
最近、ヴェノナ文書の研究により、ソ連のコミンテルンが
ルーズベルト政権にかなり入っていたことが分かっています。(何百人みたいです)
(ハルノートを作った人物、GHQの中にも)
コミンテルンの目的は、日米を戦わせて両国を疲弊させる事、
日本を共産化する事でした。
日本にもかなりスパイが入り込んでいたようですが
GHQが機密文書を燃やしてしまったため、日本では証拠を見つける事が困難らしいです。
本を読みつつ、誰がスパイだったのだろう・・・と想像しました。
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